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蜜 (「あんみつ」について考える・・・3)

「みつ豆」に餡をのせた「あんみつ」、
漢字で書くと、
「餡蜜」となります。

今回は、
「あんみつ」になくてはならない
「蜜」を取り上げてみたいと思います。

あんみつに使われる 「蜜」には、
黒蜜、白蜜、抹茶蜜、和三盆蜜などがあります。

よく使われているのが、
黒蜜、そして白蜜です。

たとえば;

100715美濠茶屋②.JPG
~ 和洋菓子製造販売の 「たねやグループ」 (本店:滋賀県近江八幡市)が運営する 「彦根美濠の舎 (みほりのや) 」内にある 「美濠茶屋」 で2010年7月15日 (木曜日)に食べた 「あんみつ」です。黒蜜は別の容器に入っています。白玉ではなく、きび団子がのっていました。

110929甘味処「榧」①.JPG
~ くりきんとん本家 「すや」 (本店:岐阜県中津川市)が運営する甘味処 「榧 (かや) 」 で2011年9月29日 (木曜日)に食べた 「あんみつ 」です。「榧」には、白蜜だけしかありませんでした。

私は、
市販の黒糖 (黒砂糖)を使って
自家製黒蜜を作っています。
(水に黒糖を入れて煮詰める)

使っている黒糖は、
富澤商店の 「八重山本黒糖 (ブロック)」です。

1204254富澤商店、八重山本黒糖.JPG
~ 波照間島産のさとうきびを使った黒糖です。

黒砂糖の歴史―沖縄・奄美の文献から見た

黒砂糖の歴史―沖縄・奄美の文献から見た

  • 作者: 名嘉 正八郎
  • 出版社/メーカー: ボーダーインク
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 単行本


「黒糖」は、
糖蜜を分離していない含蜜糖です。

含蜜糖には 「黒糖」の他に、
「砂糖の事典」 (東京堂出版発行)を参照すると、
和三盆糖、メープルシュガーなどがあります。

「黒糖」は、
糖蜜を分離した分蜜糖に比べると
ショ糖分が低く、
カルシウム、鉄分などのミネラルからなる灰分が高いことから、
独特の風味がある砂糖です。

砂糖の事典

砂糖の事典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本


さて、
「あんみつ」を構成する主な要素
(使用している主な原材料)は、
餡 (小豆)、蜜 (砂糖)、寒天です。

このことから
「あんみつ」は和菓子だということができます。

和菓子なら、
和菓子屋の出番です。

では、
和菓子屋が運営する茶房/カフェの
「あんみつ」を比べてみましょう。

120130京都一条菓寮④、あんみつ.JPG
~ 2012年1月30日 (月曜日)に 「虎屋菓寮 京都一条店」で食べた 「あんみつ」 (真上から撮った写真)です。京都市内には、株式会社虎屋が運営する 「虎屋菓寮」が2店舗あります。「京都一条店」と 「京都四条店」ですが、雰囲気のある 「京都一条店」がお勧めです。

120117京都イオリカフェ⑫.JPG
~ 創業享保元 (1716)年の京菓匠 「笹屋伊織」がプロデュースする 「京都イオリカフェ 名鉄百貨店」で2012年1月17日 (火曜日)に食べた 「白玉あんみつ」です。餡 (あずき)、黒蜜 (黒糖)、寒天、そして白玉 (白玉粉)だけのシンプルな 「あんみつ」です。「京都イオリカフェ」は、大丸京都店の地下1階にある 「大丸京都店」と 「笹屋伊織」本社に併設された 「南店」があります。

120416俵屋吉富「茶ろんたわらや」⑥、あんみつ.JPG
~ 創業宝暦5 (1755)年の京菓子司 「俵屋吉富」 小川店に併設されている茶房 「茶ろんたわらや」で2012年4月16日 (月曜日)に食べた 「あんみつ」です。スプーンで寒天を自分の好きなサイズにカットして食べる 「あんみつ」です。茶道発祥地近くにある茶房 「茶ろんたわらや」はたった8席だけの小さなお店です。なお、余談ですが、「俵屋吉富」 小川店では、干菓子 (主に打物、有平糖、干琥珀など)を店頭で1個から選んで買うことができます。

120423俵屋吉富②、干菓子ギフト.JPG
~ 4月23日 (月曜日)に 「茶ろんたわらや」で 「あんみつ」を食べた後、「俵屋吉富 小川店」で干菓子5個を選び、箱に入れてもらいました。

111116七條甘春堂⑧、且座喫茶.JPG
~ 三十三間堂の前にある 京菓匠 「七条甘春堂」に併設されている甘味処 「且座 (しゃざ) 喫茶」で2011年11月16日 (水曜日)に食べた 「あんみつ」です。

120418茶房こげつ烏丸店②.JPG
~ 京都の和菓子屋としては歴史が短い、昭和20 (1945)年創業の京菓子處 「鼓月」が運営している茶房 「こげつ 烏丸店」で4月18日 (水曜日)に食べた 「あんみつ」です。餡と寒天が隠れて見えないほどのフルーツがたっぷりのった 「あんみつ」です。

120418茶房玄以庵②.JPG
~ 有職菓子調進所 「老松 嵐山店」に併設されている茶房 「玄以庵 (げんいあん) 嵐山店」で4月18日 (水曜日)に食べた 「あんみつ」です。(蜜がなかった?)

「あんみつ」がメニューにない
和菓子屋が運営する茶房/カフェもあります。

111107鶴屋吉信本店④、豆寒天.JPG
~ 2011年11月7日 (月曜日)に利用した享和3 (1803)年創業の京菓匠 「鶴屋吉信」 本店2階の 「お休み処」には 「あんみつ」がありませんでした。そこで、「豆寒天」と 「小倉あん」を注文しました。「豆寒天」にトッピングされているのは、「鶴屋吉信」の代表銘菓 「柚餅 (ゆうもち) 」です。

120412栖園⑤、琥珀流し.JPG
~ 「大極殿本舗 六角店」に併設されている甘味処 「栖園 (せいえん) 」で2012年4月12日 (木曜日)に食べた 「琥珀流し (桜蜜)」です。厳密には「あんみつ」とは言えないかもしれませんが、ゆる~い (やわらかい)寒天を使った 「琥珀流し」は、色と味が毎月変わります。

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